CLINIC
TREATMENT
菌に感染した歯の根の中に
ある神経を治療
根管治療
虫歯が進行して歯の根の中にある神経が虫歯菌に感染すると、痛みが起きたり歯茎が腫れたりします。
根管治療ではその傷んだ神経を除去してから消毒薬を詰めてふたをし、土台とかぶせ物を取り着けます。
機器の進化で精度が
向上
精密な治療で歯を残せる
可能性が高まる
歯の根の中にある神経が虫歯菌に感染し壊死すると、神経が通る管に膿がたまって噛むと痛みが出たり、歯茎が腫れたりします。
膿が広がると抜歯が必要な場合もありますが、根管治療を行うことで、できる限り歯を残すことをめざします。
まずは、傷んだ神経を丁寧に取り除いた上で、神経が通っていた細い管を消毒して殺菌。
さらに、天然ゴムで管の中をしっかり封鎖することによって、新たに細菌を根管内に再侵入させないようにするのです。
虫歯を放置すると歯の根の先まで膿が行き渡り、その周りの歯や骨にまで菌が広がることがあります。
骨に菌が入り込むと上顎や下顎が骨髄炎になり、大学病院などでの治療が必要になるケースも。
また近年、虫歯菌などの口腔内細菌が血流に乗って心臓や脳に達し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすリスクや、歯周病と糖尿病の関連性についてもわかってきました。
歯の神経に虫歯菌が感染することで全身に影響する可能性もありますので、早めの根管治療が重要なのです。
歯の根の中の神経は複雑で、その状況は患者さん一人ひとりで異なります。
口の中は暗くて狭いですし、これまで肉眼では病変部の確認が難しかったのですが、歯科用マイクロスコープを使えば、最大約40倍まで拡大できるようになり、精密な治療が可能になりました。
また、歯科用CTは歯の根の中まで立体的に撮れるので、神経の数や状態を細かく把握できます。
機器の進化によって今まで抜歯しなくてはいけなかった歯も、残すことが可能になったのです。
治療期間は、神経の本数や膿の具合によって変わります。
前歯の神経は1本ですが、奥歯の神経は3~4本の人もいますので、治療期間は前歯で5~6回、奥歯で7~8回くらいが目安になります。
どういった機器を使うかや、保険診療か自由診療になるかなど、クリニックにより異なるため、確認していただければと思います。